今回はウェブアンケートにて総勢10,573名に調査した<いくつ分かる?4文字以上の難読駅名ランキング>を発表します。日本各地にある難読駅名の中から、今回は4文字以上を集めてみました!文字数が多いと、難読度も上がる?さっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位帷子ノ辻(かたびらのつじ)/京都府 (800票)
- 2位喜連瓜破(きれうりわり)/大阪府 (731票)
- 3位音威子府(おといねっぷ)/北海道 (698票)
- 4位長太ノ浦(なごのうら)/三重県 (593票)
- 5位売布神社(めふじんじゃ)/兵庫県 (582票)
- 6位土師ノ里(はじのさと)/大阪府 (573票)
- 7位治良門橋(じろえんばし)/群馬県 (480票)
- 8位八景水谷(はけのみや)/熊本県 (456票)
- 9位騰波ノ江(とばのえ)/茨城県 (419票)
- 10位中百舌鳥(なかもず)/大阪府 (413票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<いくつ分かる?4文字以上の難読駅名ランキング>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,573名/調査日:2023年7月14日
第1位:帷子ノ辻(かたびらのつじ)/京都府(800票)
- 京都は難しい読み方が多い
- 地元の人しか読めなさそうなので
- 関東の人間なので、関西方面は馴染みがないので難しいです
平安時代の故事に由来!1位は帷子ノ辻(かたびらのつじ)!/京都府
第1位に輝いたのは、京都府京都市にある帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅でした!京福電気鉄道の嵐山本線と北野線が乗り入れています。歴史ある京都には古代から伝わる趣深い地名が数多くありますが、この駅もそのひとつ。
絶世の美女であった嵯峨天皇の皇后はとても信心深く、自分の死後にその亡骸を埋葬せずどこかの辻に打ち捨てよと遺言。その朽ち果てていく様子を絵に残し、美のはかなさや世の無常を伝えたそうです。その時に棺にかけられた帷子(かたびら)が風に飛ばされて辻(交差点)に落ちた、という伝承がこの地名の由来。地名から古代へ思いを馳せるのも素敵ですね!
第2位:喜連瓜破(きれうりわり)/大阪府(731票)
- 喜連瓜破を一度で読める人は少ないでしょうね
- どう考えたって無理です
- 隣りの県で知ってるから読めるけど、なかなか読めないと思う
歴史ある地名が合体しました!2位は喜連瓜破(きれうりわり)!/大阪府
大阪メトロ谷町線の喜連瓜破(きれうりわり)駅は、大阪府大阪市にあります。大阪の難読駅名としても有名ですよね!「喜連」は古代に土木・工芸の技術に長けた一族「呉(くれ)」が訛語化したもの。「瓜破」は大化の時代、修行中の高僧が仏像に供えた瓜がパカっと割れたという伝承から。1980年に喜連地区と瓜破地区の中間地点にこの駅ができたとき、どちらも歴史ある地名なので両地区の名前を合体させて、この長い名前の駅が生まれました!
第3位:音威子府(おといねっぷ)/北海道(698票)
- 北海道の地名は独特のものが多く、ほぼわかりません
- 覚えるのも一苦労
- これは難しい。『おとい』までは何とか、『ねっぷ』は読めない……
アイヌ語由来の難読駅名!3位は音威子府(おといねっぷ)!/北海道
音威子府(おといねっぷ)駅はJR北海道宗谷本線の駅。北海道最北の稚内市から南に約130km、人口約650人の「北海道で一番小さな村」である中川郡音威子府村にあります。
北海道の地名はアイヌ語由来のものがよくみられ、文字を持たないアイヌ語に漢字をあてているため難読になりがち!「オトイネプ」はアイヌ語で「濁りたる泥川」「漂木の堆積する川口」「切れ曲がる川尻」等の意味があるそうです。それを聞くだけでどんな川が流れる地なのか想像ができる豊かな名前ですよね!
第4位:長太ノ浦(なごのうら)/三重県(593票)
4位は長太ノ浦(なごのうら)!/三重県
- 今は読めるが、初めて見た時は『ながふとのうら』って読んだ
- 太を『ご』とは読めない
近畿日本鉄道名古屋線の駅で、三重県鈴鹿市に位置する長太ノ浦(なごのうら)駅!「長太」がこの地域一帯の地名であり、「長太」には「穏やかな海面」や「豊かな漁場」という意味が含まれていると伝えられています。この字を書いて「なご」と読ませるのは全国でもとても珍しいですよね。三重県の県指定天然記念物である「長太の大楠」の最寄り駅。樹齢1000年を超えるというこの大木は、長太ノ浦駅を発車する電車の中からも眺めることができます!
第5位:売布神社(めふじんじゃ)/兵庫県(582票)
5位は売布神社(めふじんじゃ)!/兵庫県
- 絶対読めないです!
- 阪急民しか読めないね
- 地元の県内だけど、読めない…
阪急電鉄宝塚本線の売布神社(めふじんじゃ)駅。兵庫県宝塚市に位置しています。「布」を「ふ」とはすんなり読めますが、「売」が「め」にはなかなか読めませんね。
近くにある「売布神社」の名前を冠した駅で、この地域一帯が「売布」という地名です。その由来は古く、推古18(610)年に創建された神社。下照姫神が、飢えと寒さに困窮した住民に、稲を植え麻を紡いで布を織ることを教え、豊かに導いたという伝承があります。
第6位:土師ノ里(はじのさと)/大阪府(573票)
6位は土師ノ里(はじのさと)!/大阪府
- 地元ですが、はじめて知りました
- 『はじ』とはなかなか読めない
土師ノ里(はじのさと)駅は、大阪府藤井寺市にある近畿日本鉄道南大阪線の駅です。古代古墳時代、副葬品の埴輪を作っていた氏族を「はにし」と呼び、それが「はじ」に変化したそうです。地名としてすらもう残っていない古式ゆかしい名前を駅名に冠しているなんて素敵ですよね!
第7位:治良門橋(じろえんばし)/群馬県(480票)
7位は治良門橋(じろえんばし)!/群馬県
- 関東の出身でも、これは読めない
- 『もん』を『えん』と読む発想は、浮かびそうにない
- 『じろもんばし』としか読めない
群馬県太田市にある、東武鉄道桐生線の治良門橋(じろえんばし)駅。江戸時代に、水害に悩む人々のために天笠治良右衛門(あまがさじろえもん)という人が私財を投げうって石橋をかけたことが由来だそう。漢字では「右衛」が略されて読み方では「も」の音が略されているのが面白いですね!
第8位:八景水谷(はけのみや)/熊本県(456票)
8位は八景水谷(はけのみや)!/熊本県
- 横須賀にいると、『はっけい』と読む癖が出ます
- 見た目からこの読み方は出来ない
漢字一文字ずつの頭の音を拾って読んだような難読駅名が、熊本電気鉄道菊池線の八景水谷(はけのみや)駅。熊本県熊本市にあり、江戸時代に3代熊本藩主・細川綱利が水源地であったこの地に茶亭をつくり、八景を定めて楽しんだことから。現在も水の豊かな景勝地となっています!
第9位:騰波ノ江(とばのえ)/茨城県(419票)
9位は騰波ノ江(とばのえ)!/茨城県
- 一文字目からつまずく!
- これは読めない!
- 漢字が難しい
騰波ノ江(とばのえ)駅は茨城県下妻市の最北端にある関東鉄道常総線の駅。数寄屋風の和風建築の駅舎が特徴的で、「関東の駅百選」にも選出されています。名前の由来は、この地域に古くからあった「鳥羽の淡海」とも呼ばれる大きな沼地からだそうです!
第10位:中百舌鳥(なかもず)/大阪府(413票)
10位は中百舌鳥(なかもず)!/大阪府
- 漢字と読み仮名の文字数が一致しない、珍しい駅名
- 『もず』がかなり難しいと思う
南海電鉄高野線・泉北高速鉄道線・大阪メトロ御堂筋線の3路線が乗り入れる大阪府堺市最大級の駅が、中百舌鳥(なかもず)駅。このエリアは大小の古墳が残る歴史ある土地で、「仁徳天皇の時代、迷い込んで死んだ鹿の耳からモズが飛び立った」という日本書紀にもある故事が名前の由来だそうです!
いくつ分かる?4文字以上の難読駅名ランキングベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)10,573名が選んだ<いくつ分かる?4文字以上の難読駅名ランキング>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)10,573名
調査日:2023年7月14日